お雛様のぼんぼり(雪洞)の修理というオーダー
川崎タウカフェの京雅作品を見てくれたお客様から、ぼんぼり(雪洞)のお直しができないかという相談をいただきました。
おばあさまの代から、使われていたものだそうです。きっと半世紀以上の年月が流れているはずな代物。
切れている穴が塞がればいい、どんな和紙でもいい、全て貼り直してもいい。
というオーダーでしたので、お受けすることにしました。
ぼんぼり (雪洞) というのは、桜の花が描かれているのが多いと思います。今回のぼんぼりも、素敵な桜が描かれていました。修理で張り直しをするときは、桜の絵の描きなおしをしたりするようです。
どのように修復しようかと30分くらい、ぼんぼりの声を聴いておりました。
描かれている桜も大切にしたいし、なるべく今の古き良き雰囲気も残したい。古くて、和紙が茶色に色が変わってきたり、シミがあったりするけど、それもまた風情として消えない感じがいい。と、ぼんぼりから感じとりました。
なるべく今の形を残して、切れてるところを直す形で、修復してみました。
かなり切れているところについては、少し歪みが出てしまいましたが、最初よりは、とてもよみがえりました。
素人の修復なので、完璧なものではありませんが、ぼんぼり職人の気分で作業。
作業開始前、うまくいきますようにと願いを込めて、江戸の頃の情景をイメージし、日本の童謡を聴きながら作業しました。
ぼんぼりの声を聴く機会なんて初めてでしたので、とても貴重な体験でした。大切にされていることがわかるものでした。この度は、オーダーいただき、ありがとうございました。
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