和紙工藝 京雅(きょうが)のこれから
50周年の時に発行された「京雅 ~和紙工藝の世界」という本を久しぶりに読み返しました。2001年が50周年だったので、京雅が誕生してから70年を超えています。
家元がお教室を閉めた後も、うしお会は有志の仲間とずっと継続しています。月1回の活動ですが、和紙と触れ合うことや手作りの作業時間はとても楽しい時間です。
京雅は、昭和32年頃から始まったそうです。表装の技術から、新しい工芸を生み出せないかという思いから生まれた和紙工藝。 ダンボールという廃材を利用をして家の中で使用する箱やくず入れを作ったのが始まりだったようです。はじまったころは、まだ物が豊かではなかった時代。当時は、京雅の作品で生活に華やかな彩りが生まれたと想像します。
時代も移り変わり、今は欲しいものはなんでも手に入る時代。そんな中で、京雅を楽しむ私は、何を楽しんでいるのか。とふと考えてみました。
・和紙の柔らかさ・温かさを感じること。
・デザインなど自分の思い通りな形を作れること。
この2つが、京雅をとおして私が楽しんでいることです。
オリジナルのアイディアで作品作りをすることは楽しいし、和紙・洋紙ともに、いろいろなデザイン柄との出会いも楽しい。
そして、今の私が作品作りのコンセプトとして大切にしていることは、生活に彩りを添えれれるかどうか。
今は、時間に余裕をもち、丁寧な生活を送りたいと思う人が多いと思います。そんな時代に、京雅の作品をとおして、日常が少し豊かに感じる時間を提供できるのではないか。そんな風に感じる今日この頃です。
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